250TR バイク ドラムブレーキ 鳴き止め

我が250TRですが、半年くらい前からリアブレーキを掛ける度に”キー”と鳴るようになってしまいました。中々メンテナンスをするのが億劫で腰が上がりませんでしたが、古いママチャリみたいで恥ずかしくなってきたので、やっつけてやります。

鳴きの原因をネットで調べると、主には2つで、ブレーキのダストとブレーキシューのエッジ部だそうです。(因みに鳴きはブレーキの性能には影響が無く、安全面は問題ないとの事)早速、ドラムブレーキの清掃と、ブレーキシューのエッジ部研磨の為に解体致します。

ドラムブレーキを外す前に確認する事

先ずは解体前に、現状を確認します。外してから戻す時に「ここどうなっていたっけ?」とならない為に。

まずはドラムブレーキのブレーキインジケータです。ブレーキシューの磨耗(寿命)を見るインジケータです。ここは分からなくなってしまうと、元に戻せなくなるので分解前に印をつけておきます。(私の場合、ヤフオクで買ったバイクなので現在の位置が正しいかは不明ですが…)

チェーンアジャスター。チェーンの張りを調整するパーツです。忘れても簡単に調整できる箇所ですが、位置を覚えておいてもいいと思います。最後の調整時は必ず、チェーンの張り具合をチェックします。

ドラムブレーキのストローク調整レバー。角度を覚えておきます。レバーの角度と、小さい赤丸のナットで、ドラムブレーキの遊びを調整します。こちらも、組み上げ後に実際にブレーキを動作させて遊びが適正かチェックします。

ドラムブレーキの取り外し

ドラムブレーキを車体から取り外します。 その為には、リアタイヤを外さなければなりません。

リアタイヤを外す為には、赤丸のナットやパーツを外します。写真は車体右側です。写真中央上にあるアスクルシャフトのボルトは左側から入っています。

外しました。

次はアスクルシャフトを抜きます。私はセンタースタンドをつけているのでリアタイヤが浮いております。センタースタンドの無い方は、バイクスタンドを用意するか、何か工夫してタイヤを浮かせた状態にしないとならないと思います。

シャフトを抜く時はタイヤが落ちないように体で支えながら、プラハンマーで右側からシャフトを叩き、抜き出します。結構疲れる作業です。2人掛かりだと非常に楽だと思います。

アスクルシャフトが抜けたら、そのままタイヤを車体前方に転がし、チェーンを緩めてからチェーンを外します。

チェーンが外れたら、タイヤは完全にフリーになりますので、車体から外し、ドラムブレーキを取り出します。

写真は外したドラムブレーキの内側です。次はブレーキシューを取り外します。

ブレーキシューはスプリングにより、ギチギチに収められているので、両側から真ん中に向かって折るように起こして外します。

ダストの掃除

内部はグリスとダストでベタ付いた汚れでいっぱいでした。ブレーキシューとドラム内側をパーツクリーナーを使ってきれいにします。

タイヤ側のドラム内側も掃除しマス男。中央のベアリングにパーツクリーナーが掛からないよう、注意して下さい。

ブレーキシューの研磨

シューの外周、エッジが立っている部分が鳴きの原因になるそうです。エッジを落とします。

最初は手でやってみたのですが、埒が明かないので、電動ドリルに切り替えました。

研磨終了です。キレイにエッジを落とせたのでは無いでしょうか。

組み上げ

ドラムブレーキ内部の稼動部分全てにグリスを塗ります。ただし、ブレーキシューとシューが当たる外周にはグリスが付かないよう、必ず注意して下さい。ブレーキが滑ってしまいます。やはり大変なのはアスクルシャフトを入れる時で、体でタイヤを持ち上げながら挿入しないといけません。シャフトは手の力では中々入りませんので、プラハンマーは手元に用意します。また、割りピンも忘れないように。(シャフトへのグリスアップも忘れずに)

最後に、チェーンの張り、ブレーキの遊びと利きをチェックして終了です。鳴きは全く聞こえなくなりました。効果がしっかり現れる楽しい作業でした。