現在、渓流に禁漁が訪れてから3ヶ月弱。
1日に1回はGoogleにフライフィッシングの事を尋ね続ける日々。
禁断症状が激しくなってきたので、来シーズンのポイント新規開拓を目的として、源流に1泊してきました。
ここ2年間、年に3回くらい行っている馴染みの川ですが、超えられなかったゴルジュ帯から先に踏み込むのが目的です。
しかし、出掛ける直前まで「何かあったらアレだから、一応竿も持って行こうかな」なんて思ってしまっていて自分の節度の無さに辟易します。
※勿論、竿は置いていきました。
時期は12月中旬。夜の寒さが心配ですが、去年買ったモンベルのスーパースパイラルダウンハガー♯2を試す良い機会です。なんたって、最低使用温度-10℃だから。基準は分からないけれども。
5時半に駐車場を出発。15分も歩くと空が白んできました。地面は凍結しています。
気温は-2℃。「寒い寒い。いと寒し。」
モルゲンロートは夏よりくっきり、赤く見えます。暫く山から遠ざかっていたので、冬の朝の空気で身も心も洗われるようです。
この川は車止めから暫くは工事用の道路が続き、その後、車両が入れない道になるのですが、以前より5-600mくらい道路が伸びておりました。
余計なことにならないか心配です。
私は機械が好きで、重機なんて、もう憧れに近い感情があるのですが、山の重機はなんか複雑な感情になります。
1時間半くらい山道を歩いて、
いつもの場所にハンモックとタープを設置しました。ベースを作ったら食料や調理道具、着替えを出します。
身軽になったリュックを背負って、目的のゴルジュまでさらに4-50分。
途中、何度も川を渡る必要がありました。落ち葉が堆積した川はコケが生えてしまっていて、とても滑ります。
今までの釣りはここまで。これ以上先は諦めていたのですが、今日は購入したロープとハーネスを持ち込んでいます。
上手く超えられる事が分かれば、来年からはこの先のイワナを狙います。
右側から出てくる流れの先に行きたいので、少し戻って、右の斜面に登れる箇所がないか探します。
すると、ロープが垂れていました。
この斜面が登る事が出来る事と、その先はきっとまた川に降りられるのだろうと分かり、勇気が沸きます。
斜面を登り、ゴルジュを高巻いた後は、ロープにて懸垂下降。
ロープは帰りの為に残置しておきます。
その後はまさにイワナ天国。
禁漁期間で油断しているのか、たくさんのイワナが岩の下から出てきています。
ワクワクするポイントも連続します。
ポイントポイント全てに魚が出てきており、魚影は濃いです。
やはり、遡行にロープが必要な場所は、途端に人が入らなくなるのでしょう。
水がなくなるまで遡上しましたが、途中で滝が2箇所。
2箇所目以降は川幅も狭くなり、イワナの姿は見えなくなりました。
ベースに戻ってきたのは16時。とっくに暗くなり始めており、ギリギリでした。
夜は-4℃まで下がりましたが、焚火に当たっている間はもちろん、寝袋の中でも快適に過ごせました。次回同じような気温の場合、もう少し洋服を減らしても大丈夫そうです。
今回は新たなポイントの開拓でしたが、始終イワナの姿を確認出来、大変満足いく結果となりました。解禁が待ち遠しい。