小学生の息子とフライフィッシングと源流キャンプ

自分の子供は何歳まで一緒に旅行についてきてくれるんでしょう?

私が子供の頃は小学校高学年くらいから徐々に、中学に入ってからは明確に親と一緒に行動したくなくなりました。

さらに、私はあまり子供と馴れ合う性格じゃないので、子供達も慕ってくれているかはとっても微妙です。

長男は今年小学校を卒業するので、もしかしたら二人っきりになるのはぼちぼち最後かもしれないと思って、冒険チックに源流キャンプ&釣りを計画しました。

川は一番のお気に入りの栃木のアソコ。

イワナを通しての野生との出会いも、キャンプ場じゃない自然と近い距離での一夜も、楽しんでくれるといいな。と思う。

自然のただ中での生活体験を通して、今後、生きていくには何が最低限必要なのか知って欲しい。

隠れたメッセージとしては「足るを知る」「足らざるを知る」と言う事かな。多くを求めず、他人の目に捕らわれず、自分が本当に必要と思うことを目標にして欲しい。

便利なものから切り離されて、生きる為の最低限を(ちょっとだけでも)知る経験があれば、日常を取り巻く殆どの物は、あったら良いけど、無くても全然大丈夫だと気付く事が出来るんじゃないかと思います。

あー、俺はサラリーマン辞めたい。

日の出とほぼ同時、車止めから宿泊適地まで歩き出します。

荷物整理もパッキングも下手くそなので、私は80ℓリュック、息子は30ℓリュックパンパンです。

いつも源流泊はハンモックなのですが、(ハンモックに2人は入れないので)テントなのが特に辛い。

歩いている途中、山肌に日が差してきて、きれいにモルゲンロートが見えてきました。晴れそうです。

約1時間半程歩いて、当初より計画していた宿泊地に到着。

最初、ゴールデンウィークに仲間と泊まった場所に来た。土地は高くて川から離れているし、開けていて地面もフラットなのですが、8月の現在は下草がボーボーで歩き辛く、ハエがブンブン纏わりついてくる。

しょうがないのでタープを河原に張って食事場とし、テントは川から少し離れた林の隙間に建てる事にしました。

こちらはハエが殆どいません。

寝床を作っている間に、日も上がってきて、気温が上がりフライフィッシング日和です。

いざ釣りに参りましょう。

子供に楽しんでもらいたいと思っていたのですが、そんな希望も砕かれ、いつもは1日で10匹くらいは釣れるこの川も2日でようやく4-5匹くらい。

息子は案の定というか、ボウズでした。

1年前、カワムツを結構釣っていたので大丈夫かなと思っていたのですがライントラブルが多くあまり釣りをする時間が作れなかった様子です。

今度はテンカラ竿買ってあげようかな。

あと、途中の滝坪で粘っている時、風であおられたフライが私の顔面に!

ぶっすり刺さってしまいました。

返しが効いてしまい、どうやっても抜けなくて、家までフライを顔につけてお持ち帰りしました。ラジオペンチでつかんで引っこ抜きましたが、抜く瞬間、ブチッと肉が切れる音が聞こえた気がした。痛かった。

そんなトラブルで私のテンションが下がったりしているうちに、息子は疲れてしまった様子。

川で汗を流して、明るいうちから夕飯の支度をします。

食べているうちに日が暮れて、前日から寝ていない私は早々にダウン。

あまり話をする時間も取れずに、テントに潜り込んで眠り込んでしまいました。

翌日は、昼過ぎには家に帰る必要があり、朝ちょっとだけ釣りをしてババッと撤退。

息子のからの感想は、下界で買った炭酸ジュースがうますぎるという事と、「車って凄いね。何もしていないのに進む」との事でした。