「ご利用には審査がいります」、「ご利用は計画的に」というフレーズは、消費者ローンの広告に入れなければならないのでしょうか。法律的なもので決まっているのか。そういう言葉を入れた方が消費者に信頼できるサービスであるという事をアピール出来るのか。どうなんでしょうか。
さて、外講歴史シリーズの第3弾として、資金から、図面まで用意して入念な計画を立てたウッドデッキの作成を記事にします。過去のエクステリアDIY記事は下記からお願いします。
ウッドデッキを作ったのは上の写真の場所です。私が行った準備や作業を順を追って紹介したいと思います。
計画
ウッドデッキの用途として、バーベキューをやったり、子供が走り回ったり、洗濯物を干すスペースにしたいなと考えていたので、大きく作ろうとしていました。施工したい場所を図ると、面積が約36.7m²と中々の大きさでした。
当然コストも掛かるので絶対に失敗をしたく無いです。私は普段DIYで「やっちまった」ばかりして、無駄金を浪費しているので、今回はしっかり計画立てて、失敗しないように準備をしました。この時、SketchUPの存在を初めて知りました。
SketchUPを使ってウッドデッキの構想を立てていきます。先ずは外観を完成させます。その後、どんな材料で組んでいくか考察し、下記の通りに決定しました。
床板:ヒノキ(ハードウッドは憧れでしたが高価格、加工の難しさ、反りがある事から止めました。)。ヒノキは加工性に優れ、針葉樹の中では腐りにくい(私調べ)材木です。ヒノキに防腐効果のある塗料を塗り床板とする事にしました。安価な為、腐った箇所の張替えも気が楽です。
根太+束柱:金属製の製品を選びました(サンワカンパニーのハット型鋼+金属束)。これにより、床板以外、腐る可能性が無くなりました。
基礎石:ピンコロ(羽根付きの基礎石を検討しましたが、こちらもコストが高く断念しました)
地盤:防草シートを全面に敷き、その上に砕石を敷きます。
サンワカンパニーの金属製束柱と根太です。
次に束柱、根太の間隔を決定していきます。束柱、根太はサンワカンパニーの”製品”ですので取説があり、それに準じています。床板の高さも決め、それらをSketchUPで図面にします。
※クリックで拡大します。
予算も大きくなりますので、購入先を検討していきます。結果、ホームセンターで購入したのは消耗品の工具くらいで、砕石とピンコロは近所の石材屋、それ以外は全てネット通販で購入しました。特に石材屋については、ホームセンターとの価格差がかなり大きかった覚えがあります。
地盤作り
ウッドデッキの下になる地面については、草が生えてこないように防草シートを敷きました。除草して、大きな石を取り除いてからシートを引きます。シートの上は砕石を敷きます。
基礎石と束柱
基礎石としてはピンコロを使いました。ピンコロを置く場所の砕石をどかして、ピンコロの大きさ分、防草シートをカットします。露出した地面は木槌で強く叩いて固めます。これをしないと後々礎石が沈む原因になります。地面が沈んだ分にモルタルを入れ、ピンコロを乗せます。ピンコロは水平になるように水平器を使って確認していきます。傾いていたらゴムハンマーで叩いて直していきます。束柱の長さは調整できるので、ピンコロ同士の高さは”完全に”は揃える必要はありません。ただし、根太は斜めに引くことの無いように、ピンコロ同士の横並びは真っ直ぐ、平行に置いていきます。私は水糸を引いて確認しながら置いていきました。
ピンコロの上に束柱を置きますが、固定には接着剤を使用しました。
根太施工
束柱の上に根太を置き、鉄板ビスで固定していきます。根太は束柱の長さを調整しながら水平を取っていきます。ここの水平はとても大事です。苦労しましたが根気良く調整していきました。因みに鉄板ビスとは下穴不要のネジです。簡単に解説しておりますので、良かったらご覧下さい→金属に直接ねじ込める!下穴不要の鉄板(ドリル)ビス
床板敷き
床板には30mmの厚さのヒノキを使用しました。根太の間隔は一番広い箇所で600mmです。私は体重63Kg程ですが、たわむ事の無い間隔です。
ヒノキは防腐効果のあるペンキを塗った後、根太と合わせて下穴を開け、ステンレスビスで固定していきます。ヒノキは真っ直ぐですし、ハードウッドのように硬くないので作業性は良好です。その代わり、耐久性はハードウッドには遥かに劣るでしょうし、毎年ペンキの塗りなおしが必要になりそうです。(SPFや杉等に比べれば耐久性はあると思っています)
完成
丸1年近くかかって完成しました。2年経過しましたが、ヒノキが腐っている箇所はありません。少し心残りなのは、束柱が金属なので、ウッドデッキ下の外観に風情が無い事です。下の写真でも分かるとおり、金属だとなんとなくウッドデッキらしさが足らない気がします。腐らないし、シロアリも登って来にくいと思いますので、その点は良いのですが…。
防草シートを敷いているので、雑草は殆んど生えてきません。そこは正解だったかなと思います。ウッドデッキの木材の為にも、接する家の為にも、とにかく通気性を良くしたかったので。