キャンプ用 EVAフォームマット VS インフレータブルマット 徹底比較

以前、ふるさと納税で薪ストーブをゲトッたのですが、もう1つインフレータブルマットも返礼していただいておりました。誠にありがとうございます。

今まで私は、ソロキャンプでの寝袋の下にはEVAフォームマットを敷いていました。特に不満があった分けでは無いのですが、折角2種のアイテムが揃ったので寝袋の下というニッチを激しく奪い合う両者の雌雄を決する評価を、私が下したいと思います。題して

安物同士の! EVAフォームマット VS インフレータブルマット

比較対象は下の製品です。

ユーザー マルチエアマット  Plo-lineというインフレータブルマット。

上の商品は私が持っているEVAフォームマットとは違うのですが、もう売っていなかったので。

キャンプ用のマットとして求める事は”展開/撤収が簡単である”、”小型/軽量である”、”地面の凸凹が伝わらない”、”断熱性が良く冷えない”、事でしょう。この4つを評価項目とします。

展開、撤収が簡単なのはどっち?

EVAフォームマットの圧勝です。折りたたみ型なので展開/撤収で20秒掛かりません。インフレータブルマットは下記の通りでした。

展開してバルブを開けて、自然に膨らむのを待ちます。

3分後…バスタオル3枚分の寝心地。

25分後…バスタオル5枚分くらいの寝心地で3分後と大きく変わらない(張りが無く体重のかかる箇所が沈むので)。放っておいてもこれ以上は膨らむ様子が無い。

追加で息を吹き込む…寝心地は劇的に改善。ようやく使えるレベルに。

撤収に要した時間は4分9秒。

という事で、自然に膨らませる場合は展開/撤収に30分くらい。最初から息で膨らませた場合は5分くらいか。撤収時は体重をかけて空気を抜くので、真夏では汗だくになるでしょう。この勝負は大きな差をつけてEVAマットが勝利。

インフレータブルマットは膨らませないと使えない

※インフレータブルマットを自然に膨らませている間は放っておけばいいし、十分に時間を空ければ息で吹き込む量は僅かです。実際、息で入れたのは7呼吸分でした。

地面の凸凹が伝わらないのはどっち?

これはインフレータブルマットの勝ちでした。インフレータブルマットは口で目いっぱい膨らませた状態での比較です。感覚的な差は厚手のバスタオル2枚分くらい。結構僅差だと思います。ちなみにEVAフォームマットを使用して川原で何泊もしていますが、寝れないことは全く無いです。

それぞれの仕様を見てみます。

インフレータブルマット:幅66×奥行188×厚さ3cm

EVAフォームマット:幅56×奥行186×厚さ1.8cm

まず厚みが違うので当然の結果かも。でもサーマレストのZライト ソルでも厚さは2.0cmなので販売されているEVAフォームマットはどれも同じ位の厚さだと思います。恐らく携帯性の問題で、EVAマットはあまり厚くできないのでしょう。インフレータブルマットは空気を抜くことで薄く出来ますが。

息で膨らませたインフレータブルマット

小型/軽量なのはどっち?

これはEVAフォームマットでしょう。

上の写真の様に、差は殆んどありませんが、展開時のマットの厚みはEVAマット1.8cmに対してインフレータブルマットは3cm。長さは殆んど同じなので、より小型になるのはインフレータブルマットという事になります。

しかし重量はEVAマット319gに対し、インフレータブルマットは1610Kgですので、約5倍の開きがあります。

断熱性が良く冷えないのはどっち?

保冷剤を置いた上にマットを置いて比較しました。

室温の影響が少なくなるよう、マットの上には寝袋を置いています。

室温14℃の環境で、下記の結果でした。

EVAマット:10分後 8.3℃、30分後 4.4℃

インフレータブルマット:10分後 12.0℃、30分後 9.1℃

インフレータブルマットの勝ちです。マットの厚さが違うので当然ですが、収納時の大きさに差が無いのに、展開時の断熱性に差があるという事です。

以上で検証は終了です。ちょー個人的な見解ですが、総合的にEVAフォームマットの方が優れていると判断します。

マットとして優れているのはインフレータブルマットで間違いありません。ただし、キャンプでのマットですので、やはり小型/軽量性と、展開/撤収の速さは大変重要です。

どちらにするのかはキャンプの目的によると思います。車やバイク移動でのキャンプをするのであれば、インフレータブルマット。寝床に時間がかけられない登山や釣りも合わせたキャンプ用途としてはEVAマットの方がオススメです。