私はよく道を聞かれるタイプです。
名刺交換もよくお願いされます。私も新卒でだいぶ黒い会社に勤めていたので人ごととは思えず交換してあげます。なんにしても頑張って欲しい。
山を歩いてるときには、過去2-3回おじいちゃんに、「これは○○だよ。」と道に生えている草を食べる事を勧められたことがあります。草の名前の前に「まず、あなた様は誰ですか?」なのだが気が弱い私は、断る言葉を知らず、食べてしまいます。
生で食べる草は大体が美味しくないですが、食べれる草を知っている人って、タフだし、バイタリティ溢れてるしで男としてカッコいいなとずっと思っていました。
まずは身近な場所から食べることが出来る草を覚えて生きたいと思い、
この本を買ってみました。
人里、山地、海辺と大きな分類で分けてあり、さらに採取の季節、食用に適する部位、調理方法までが詳しく書いてあります。
1番いいのは、本の冒頭に採取季節のカレンダーと、写真目次があるので、簡単に植物名が検索出来ることです。カレンダーで今の季節に合った植物がすぐ分かりますし、写真目次では植物の写真と名前が一覧になっています。
つまり、現地の草と見比べながらの採取に便利です。
この本を持って、家の隣の空き地で食べれる植物を探します。何となくご近所の目を気にしてしまって、がっぷり取り組むことが出来ず、サクーっと探して5種類見つけました。
塩茹でと天ぷらにして食べたので食レポーティングします。
カラスノエンドウ
見た目は自己主張をせず、柔らかい印象を受けるカラスノエンドウ。日本中何処にでも生えていますが、ヨーロッパ原産との事。
やわらかい芽先、花、豆(さや)が食べられます。私が収穫した3月始めは豆は生っていませんでした。味も主張なし。
茹で:ふんわり青臭いけど、主張なし。
天ぷら:天かす食べてるのと変わらない。たくさん集めれば違うかも。
レシピ考察:キレイな緑色をしているのでサラダとか、ちらし寿司とか、カツ丼とかに彩としてパラっと散らすと良さげ。三つ葉みたいに。あとカイワレ的に冷しゃぶとかスモークサーモンで巻いても旨いかも。
ノビル
食べれる野草代表。子供の頃にも親に教えらて食べた記憶がありまんも。
根っこの白い球形(鱗茎)と葉の部分が食べられます。葉っぱを持って引っこ抜くと鱗茎は抜けずに千切れてしまうので、掘ってから抜くといいです。
茹で:万能ねぎと全く一緒。びっくりする。
天ぷら:万能ねぎの天ぷら。おいしす。
レシピ考察:もう、万能ねぎとして全ての万能ねぎレシピに使ったらいいと思う。我が子にはたくさん野菜を食べさせてあげたいと思いながら、財布の中身も気になる方に最適なソリューションを提供してくれます。いつでも新鮮な万能ねぎが隣に生えていると思えば今日も安心して寝れるはず。
たんぽぽ
見つけたのはニホンタンポポ。花も葉も根も食べられるユーティリティープレイヤー。
改めて見るタンポポは「キレイな花を咲かすのだな」と、ほっこりした気分にさせてくれます。
しかし、子供の頃に生で齧った事がある私は、美味しくないのを知っています。根っこは掘るのが面倒だったので、花と歯を食べました。
茹で:葉っぱは食べれますが、独特のえぐみあり。花はとてもえぐい。ちょっときついかな。菊の花の味を想像してもらえば、ソレです。
天ぷら:葉っぱは普通。薄いので存在感がなくなってしまう。花も茹でたのと比べてえぐみもだいぶ抜けて、食べれます。
レシピ考察:別にレシピ考えてまで、食べなくて良いと思います。お刺身の横に添えておいたらきれい。
菜の花
これも何処にでも生えていて、食べれる草として有名。
食べたことあるけど、生えているの見ると見るからに美味しくなさそう。やわらかい葉と花を摘みました。
茹で:なんていうか、菜の花のおひたしです。タンポポの花ほどではないですが、えぐいです。
天ぷら:普通に食べれます。おいしーって事はないですが。
レシピ考察:茹でたのをパスタに入れたらいいかも。たくさん入れてはダメですが。えぐみを楽しめる方に。(デジャブ半端なかったので調べたら菜の花パスタのレシピたくさん出てきました)
ギシギシ
ギシギシはほうれん草のお化けみたいな見た目です。
薄皮を被っているやわらかい若芽を摘みます。太くてちぎるのは大変なので、ナイフがあると便利です。
シュウ酸があるので、食べすぎ注意との事。
茹で:ぬるぬるしたぬめりがあります。味もほうれん草に似ていて結構美味しいです。
天ぷら:茹でた時はぬるぬるで、天ぷらはとろとろとした食感。肉厚で旨い。
レシピ考察:ぬるぬるの食感が美味しいので、おひたしや、サラダが良い感じでしょう。
もっと探せばたくさんの食べれる草が隣の空き地には生えていそうでした。100坪くらいの土地があれば放置していても、十分野菜不足にならずに生きていける気がします。