渓流と湖のフライフィッシング、どちらが人気があるんでしょうか。
私は今まで渓流派で、湖は興味なかったのですが、慰みみたいな気持ちで去年プールフィッシング(さいたま水上公園)に行ったところ、思いのほか楽しませてもらって。湖にも俄然興味が出てきました。
色んなフライを知っていく中で、ストリーマーもかっちょいいなと思い始めたのもきっかけです。
まあそれでも渓流が好きなのは変わらず、禁漁までは渓流のみ。シーズン終了した11月初旬。初めての湖フライフィッシングへ。これが今年の釣り納めです。
場所は群馬の丸沼。
元々は、釣りメイトと野反湖へ行く予定でしたが都合が合わなくなり、1人釣行です。
野反湖は1人で行くにはハードルが高いイメージがあり、ひしひしとボウズのオーラを感じて、自宅(埼玉)から距離が近い丸沼へ変更しました。
3時頃に丸沼の駐車場に到着。仮眠を。と思って車のリクライニングを倒して横になりましたが、滅茶苦茶寒い。いつもの事ですが、寒いときに寝ようとすると足と腕が痛くなります。右向いたり左向いたり…結局一睡もできずに夜明けを迎え、断念。
竿を繋いだり、フライを結んだりタバコを吸ったりしながら6:30の遊漁券販売開始を待ちます。
販売所は丸沼温泉環湖荘です。私の前には3-4人だけ。スムーズに購入出来ました。
いざ。
ロッドはこの為に買った初めての6番。
中古のSAGE RPL⁺ GRAPHITEⅢ 690-4。リールはLOOP EVOTEC。
丸沼に生息するマス類はニジマス、イワナ、ブラウントラウトらいしいです。
心が傷つくのが嫌なので、ボウズの可能性が高い事を胸に深く刻み込み、ポイントまで歩きます。
上の写真は丸沼温泉環湖荘前の流れ込み。今日は枯れています。
流れ込みは1番人気のポイント。私はシャイなのでパス。
最初に”牛舎跡”と言うポイントに入りました。
マスかどうかは分かりませんが、朝一の牛舎前はライズリングがそこここで発生していました。
ワクワクで釣り開始。
マラブーやゾンカーを投げますが、当然のごとく釣れません。初めてのストリーマーで手惑います。
私のキャスティング可能範囲を避けるようにライズが遠くなっていきます。2-3時間粘った所で風が吹いてきて、キャスティングし難くなり場所を移動。
岸沿いに歩き、キャスト出来そうなところで投げながら”タラワンド”まで行きました。
“タラワンド”はバックスペースが取りにくく、暫くやりましたがストレスゲージが溜まり牛舎跡に戻ってきました。
“牛舎跡”には別の方が入っており、暫く後に釣り上げていました。間違いなく釣れる環境は整っているようです。
お昼頃になると虫が飛んでいるのも見え始め、ドライにしたり、ストリーマーにしたり…。
12時まで再び牛舎跡付近で粘りますが、ノーバイト。全く手ごたえが掴めず、つらい。
正面からの風に辟易していったん休憩を挟み、湖の反対側に移動します。
“立木の森”は人がいっぱいで入らず。
そのまま歩いて”エラ沢ワンド”へ降りました。ここは風上が山の斜面になっており、風の影響を受けにくくなっていました。
私1人しかいなかったのでポイントを3箇所に分け、場所を休ませながら30分ぐらいでローテーションしていました。
相変わらずドライとストリーマーを行ったり来たりしている中、1度だけドライフライにライズがあり、俄然テンションアップ。ドライに狙いを絞ってしつこく投げ続けます。
15:00頃、太陽が傾き雰囲気が出てきた頃、黒のエルクエアカディスにライズ!!
反転して水中に帰っていくレッドバンドが今でも忘れられません。
ロッドを立てると、ずっしりとした手応えを感じます。最初で最後のワンチャンスと言い聞かせ、慎重にやり取りをしてネットへ。
50cmの太ったニジマスでした。
ボウズを覚悟していたので感動もひとしお。震えました。
諦めないで良かった。
その後、時間が進むにつれて水面が騒がしくなってきましたが、私のフライに出る事は無く16:30で終了。
(もっと釣りたかったので)満足とまでは行きませんが、いい釣りの思い出で今年の釣行を締めくくれました。
しかし、丸沼遠い…。中禅寺湖からどれだけあるんだよ。