2001年式のチェロキーXJ。
パワーウインドウの故障は常習的で、機嫌に応じて動いたり動かなかったり。
今回は運転席側のパワーウインドウが空いたまま動かなくなってしまったので、なかなか困ります。冬で凄く寒いし。
とっても面倒ですが修理できるか?やってみます。
以前にリア側のパワーウインドウを修理した事があるのですが、分解して組み立てたら治ったので今回も期待しまくりシティ。
兎にも角にも、動かない原因特定です。
運転席側のドアパネルを外す
パワーウインドウの駆動部はドアパネルの中にありますので、まずはここを外す必要があります。
プラスドライバーと自動車用のパネルハガシ(プラスチックのヘラ)があれば外れます。
上記写真の緑丸の5箇所のネジを外して、ヘラで両サイドと下側の3辺を浮かします。
その上でパネルを抱えて上方向にスライドさせるとパネルが外れます。
パネルは外れましたが、スイッチ類と繋がっています。
まずはドアロックのハーネス。
黄色と黒の樹脂パーツをラジオペンチで外してからハーネスを取り外します。
次にサイドミラーの角度調整やパワーウインドウ等のスイッチに繋がるケーブルを外します。
これでドアパネルは完全に取り去ることが出来ます。
最後にドアに被さっているグレーのシートを外せばパワーウインドウのユニットが確認できます。
私はせっかちだし雑なのでパワープレイで外してしまっていますが、樹脂パーツや上記のシートを外す際は痛めないように丁寧にゆっくり作業した方がヨロシイデス。
中はどうなっているんだってバヨ。
素人が壊さないように分解を進めるには、なにわともあれ観察です。
私も大人になりましたので、見えるネジから速攻外していくようなガキっぽい事はもうしません。よろしくお願いします。
ちょろっと調べると、下のような感じ。
①ドアロックのハーネス
②パワーウインドウのモーターへの配線
③パワーウインドウユニットのレール
④パワーウインドウのモーター
⑤ドアロックの配線
パワーウインドウユニット全体は、パネルに隠れて見え難いのですが、
こんな感じです。
モーターが動き、ギヤケースに入ったギヤを動かします。ギヤは螺旋状のワイヤを送り、このワイヤが動くとウインドウを保持しているレールのパーツが上下します。
故障箇所の特定 電気は来ているのか
パワーウインドウユニットの構造が何となく分かったので、何処が壊れているのか調べます。
まずはモーターに電気が通じているか確認したいので、配線のコネクタを外して電極にテスターを当てたいと思います。
写真の3箇所のナットを外すとモーターが取れます。
モーターを外してケーブルを引っ張り出して、コネクタを外します。
コネクタは写真の赤いパーツを(写真で言うと)上にスライドさせて、横矢印のパーツを押すとロックが外れますのでその上体で引っぱると、引っこ抜けます。
自動車なのでDC12V。
結果は、
パワーウインドウのスイッチを倒していなくても電気が流れていて、
スイッチを倒しても電気が流れていて、
スイッチを開く方向/閉まる方向どっちに倒しても電気が流れていて、正負の極は切り替わりません。
この状況が良いのか悪いのか分かりませんが、とにかく電気は来ていそうです。
故障箇所の特定 モーターは動くのか
電気はモーターまで来ているとして(正確にはコネクタ部までだが)、モーターは動いているのか確認してみます。
写真の奥にある白い樹脂のパーツがギヤケースの蓋になっていて、三箇所のボルトを外すとその蓋が外れます。
すると、写真の様にギヤがむき出しになりマス。
コネクタを繋いでエンジンキーをACCまで回すと、ギヤが回り始めました。モーターの故障は個人で治しようが無いので、お金かけなくても治せるかも知れないと思い、ほっとしました。
ただし、パワーウインドウのスイッチに関係なく、常に一定方向に回り続けます。
しばらく”なんで一定方向しか回らないのか。なんでスイッチに関係なく回るのか”分からなくてスイッチをガチャガチャやったり、ACCに入れたり切ったりしていたのですが、
回転方向はウインドウが開く方向なので、この減少がウインドウが閉まらない理由なんじゃね!?と閃きました。
配線も断線していないし、モーターも動くので、原因はスイッチにありそう。次はスイッチユニットを分解してみます。
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