前回、“初心者には自動車のメッキグリルの塗装による再現は難しい”と書きました。
なのでメッキパーツのメッキは落とさずに、そのまま使った方が綺麗に仕上がると。
しかし問題になってしまうのが、メッキ部に別の色の塗装や、接着剤塗布の指示があった時です。これらはメッキが弾いてしまって、うまく乗らないのです。
そこで、選択的にメッキを剥がせないか試してみました。
手持ちのマスキングツール3種で試してみます。
・マスキングテープ
・マスキングゾルneo(ゴム系)
・マスキングゾル改
です。
これらを塗ったメッキパーツをキッチンハイターに漬けて、マスキング箇所のメッキが残るかを調べます。
まずは、マスキング。早速、思いもしなかった事が。
マスキングゾル改は、メッキに弾かれてしまい、そもそも上手くマスキングが出来ませんでした。
結構ネトッとしているのに、ダメなんですね。
ハイターに対するテストをしたかったので、3度塗りして何とか全体をマスキングしました。
その他の2つは特に問題なくマスキング完了。
ハイター原液に漬けます。
投入後すぐに、ハイターが青っぽくなっていました。
マスキングゾル改か、neoが溶け出しているようです。
そのまま、1時間放置しました。
マスキングゾル改が大分溶け出してしまいました。
よく水ですすいでマスキングを剥がすと、こんな感じ。
マスキングテープは、端にハイターが滲みた様子があり、綺麗なマスキングは出来ていません。
マスキングゾル改は水溶性で、ハイターに溶けてしまったので、今回の用途では使えませんでした。
マスキングゾルneoでマスキングした所はしっかりハイターから守られていて、意図した所だけメッキを落とす事が出来ました。
“neo”は”改”に比べて粘度が高く塗りにくいので、塗装の時は改の方が使い易く、neoは出番がないかなーと思っていたのですが、意外な所で優秀な結果を納めてくれました。
マスキングゾルneoを使えば、メッキパーツの塗装箇所と接着箇所のみ綺麗にメッキを落とす事が出来そうです。
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